Guitar to MIDI Converter

主宰が使用した数機種の Guitar to MIDI Converter の比較インプレッションです。用途や使用者のスタイルによって、印象も違ってくると思います。

ディバイデッドピックアップについては、YAMAHA G1D / Roland GK-2A / Roland GK-3 を6弦エレクトリックギターで使いましたが、この3機種に関しては、さほど差を感じません。装着されるギターに合うように、セットアップを煮詰めることのほうが重要です。(AXON AIX-101 と、YAMAHA G1D は同じ形状ですので、OEM関係にあるのでしょう)


Guitar to MIDI Converter

BLUE CHIP AXON AX100 SB
ディバイデッドピックアップ装着ギターから13pinケーブルを通して送られてくる信号の、アタック時0.5サイクルの高次倍音を含む波形解析でピッチを割り出しMIDIデータに変換する、ニューラルネットという技術によるドイツ製コンバータ。ピッチ解析から発音までのトラッキング性能に優れ、多彩なスプリット機能を持ちます。これはSBモデルで、YAMAHAの音源ボードを内蔵し、 設定は複雑ですがライブでの使用感は最強といえます。後に TerraTec Electronic の TERRATEC PRODUCER ブランドに引き継がれ、MK II となっています。(SBモデルの日本国内での使用時、ステップアップトランスで電圧を持ち上げないと音源部が誤作動を起こす)
YAMAHA G50
こちらもニューラルネットのコンバータで、AX100 の多彩な機能をいくつか省略したようなモデルで、設定はややシンプル。プレイに対する反応は、ベンドデータ送出時、12平均律の近似値に落ち着こうとする傾向があり、ゆっくりとしたチョーキングではなめらかさに欠けることを除けば AX100 に迫る物があります。AX100 と同じく Mono 入力もあるので、マイクによる、鼻歌入力も可能です(サイン波に近い発声法推奨)
Roland GI-20
GI-10 の後継機種。USB接続の可能な、ハーフラックサイズのコンパクトモデル。設定はかなりシンプルです。プレイに対する反応は、グリスアップではノートの打ち直しをする傾向があり、グリスダウンではベンドデータがかなり間引かれる傾向があります。ゆっくりとしたチョーキングに対するベンドデータ送出は G50 より自然です。

Guitar to MIDI Converter 主要差異抜粋
赤字は Preset Area への書き込みが可能な項目
AXON AX100 SB YAMAHA G50 Roland GI-20
S
E
T
U
P
Note On Level 全弦 0 ~ 9 弦別 8 ~ 64 弦別 1 ~ 50 弦別 1 ~ 8
Note Off Level 2 ~ 30 - -
Note On Level
(Preset Area)
0 ~ 127 1 ~ 10 -
Note Off Level
(Preset Area)
- 1 ~ 10 -
Playing Style
(Play Feel)
Finger Pick On / Off Pic / Finger Normal / Finger Picking
Veloccity
(Play Feel)
0 ~ 127 & Offset -64 ~ 63 Narrow / Normal / Wide / 1 ~ 127 Fixed Hard /Soft / Tap / No Dynamics
Chromatic
Transpose -36 ~ 36 -24 ~ 24 -36 ~ 24
変則チューニング可
Guitar Select 4
Piezo PU 選択可
1 4
Pitch Bend Range Off , 1 ~ 24 0 ~ 24 1 ~ 24
Mode Select
(Separate / Common)
Common→ノートオフと同時にベンドゼロを出力

(Separate / Common)

(Mono / Poly)
E
T
C
Synth Module
要ステップアップトランス
- -
Mon Input
Level調整可
-
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