(Digital) Performer

(Digital) Performer を快適に(普通に)使うために

米 Mark of the Unicorn の DAW (Audio レコーダー + MIDI シーケンサー)。高機能のアプリケーションであっても、そのほとんどの機能を使わなければいけないと言うことはないのです。逆に高機能であるが故に、特定の機能がある人にとっては災いとなったりもします。

Automation Smart Selection
Automation

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Digital Performer 2.7 より加わったオートメーション機能。新規ファイルや SMF を開く場合、実はなにもしないデフォルトのままだと、Pan=CC#10,Vol=CC#7 が再生されないのです。

その結果、どうなるかというと、

例えば初心者の人がデジパフォを買って最初にすることは、普通なら付属のデモ用ファイルを再生することでしょう。これはデジパフォ用のファイルなのでそのまま再生しても正しいバランスと定位で再生されるようにオートメーション機能がセットアップされているので問題ないのですが、、、

それではと、次に過去に作ったデータや汎用のスタンダードミディファイルを再生すると、全パートがボリューム最大、定位まんなか(ドラムパートはステレオ)で再生されることになるのです。それでもなんとなく形になってるようなデータだと気がつかないで終わってしまいます。

さらに、新しい曲を作ろうと新規ファイルを起こし、四苦八苦の末バランスや定位を設定しようとしてもできない、あるいは解らない。取り説を見れば解るという人もいるでしょうが、インストール後のなにも設定をいじらない最初の状態がこの状態というのが問題なのです。

これを避けるには

Setup メニュー(DP3.11以下の場合 Bassic メニュー)から Automation Setup を開き、

  1. Track ポップアップメニューから MIDI トラックを選択\_ (・ω・`) ココ重要!

  2. Enable Automation Playback にチェック

  3. Save as Default for MIDI Tracks というボタンを押す

これで New File や SMF 読み込み時にはこの設定で起動するようになります。

この Default 設定は、MIDI トラックで行うと、すべての新規 MIDI トラック(Audio トラックには影響を与えない)に影響し、Audio トラック で行うと、すべての新規 Audio トラック(MIDI トラックには影響を与えない)に影響します。つまり、2種類の Default 設定ができるということです。

Smart Selections
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Performer 6 より加わったエディットメニューの一つで、デフォルトだとチェックがついています。特にトラックオーバービューウインドウやグラフィックエディティングウインドウでのコピーペーストを、ソフトがインテリジェントに解析してくれるので、思考比率をより音楽寄りにできるという便利な機能のはずなのですが、注意すべき点もあります。

今のところ、この機能を頼りにコピーペーストを繰り返していると、あちこちのトラック、あちこちの小節にプログラムチェンジやコントロールチェンジデータをまき散らすことになり、そのうち制作者自身が把握できなくなり、思わぬところで思わぬデータが、それも気が付きにくい悪さをする結果となる場合もあるのです。

これは、Web ページ制作ソフトで編集を繰り返すうちにあちこちに無意味なタグができてしまうのと似ています。無意味であってくれてるうちはいいのですが、MIDI では早々に意味を持ってしまいます。

したがって、この機能はプログラムチェンジやコントロールチェンジなどのデータがどのような所作をするか理解し、さらにスマートセレクションが何をしてくれるのか理解できるまではチェックをはずしておくほうがよいでしょう。こちらでは未だにハズしっぱなしです。

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