Pitch to Hz

ピッチと周波数の関係

この表は、ピッチに対する周波数をあらわしています。ヴォーカルや楽器、あるいは Mix 全体の周波数特性を補正するときの参考にします。場合によっては音場の根幹に関わる資料として、いろんな現場に於いて非常に重要だと考えます。

基準ピッチ:A=440 のとき

Pitch to Hz
  C C# D D# E F F# G G# A A# B
-1 17 18 19 20 21 22 23 25 26 28 29 31
0 33 35 37 39
4
41
44 46 50 52
3
55
59 62
1 66 70
2
74
78
6
83
88 93
1
99
104
5
110
117 124
2 132 139
4
149
157 165 176 186
3
198
209 220 235
2
248
3 264 278 297 313
1
330
352 371 396 418 440 470 495
4 529 557 595 626 660 705 743 793 835 880 940 990
5 1057 1114 1189 1253 1320 1410 1485 1586 1671 1760 1879 1980
6 2114 2228 2379 2506 2640 2819 2970 3172 3341 3520 3759 3960
7 4229 4455 4757 5012 5280 5638 5940 6343 6683 7040 7518 7920
8 8458 8910 9515 10024 10560 11277 11880 12686 13365 14080 15036 15840
9 16915 17820 19029 20048 21120 22553 23760 25373 26730 28160 30071 31680
1
2
3
4
5
6
6弦ギターの開放弦(1弦〜6弦)のピッチ(基音)
1
2
3
4

4弦ベースの開放弦(1弦〜4弦)のピッチ(基音)


PAエンジニアリングでは音場補正に加えて、ハウリング対策の参考にする場合もあります。特にハウリングを起こしているピッチがはっきりしている場合は、正確にその周波数をイコライザーで下げてやれば止まることが期待できます。ところが、それによって音がやせたり不自然になる傾向もあるので、そのデメリットを最小限に押さえながらの調整を目指すのですが、会場によってはそれがまた難しくもあります。

ライブ時のハウリングは緊急事態です。ハウってるよりはやせているほうがましなのです。特にモニター経路でループを起こしやすいので、場合によっては思いっきりモニターをやせた音にしてでもハウリングを止め、ミュージシャンは我慢しながらの演奏でも客席に向かっているメインスピーカーがいい音であればよしとしなければいけない時もあるのです。したがってミュージシャンもモニターエンジニアに対する理解が必要です。コミュニケーションをとって、とりあえずハウリングをとめてから折り合うポイントを探しましょう。

ただし、ディレイ(ショート)やリバーブなどの空間系エフェクトのいたずらで、特定の周波数が突出してる場合はイコライザーで整えるよりも空間系エフェクトの選択やパラメーター値に問題があるので、そちらの対処のほうが先決です。

上の表では、中央の「ド」(Middle C = MIDI ノートナンバー 60)が C3(←MOTU,YAMAHA式。国際式は C4 と表記)ということになり周波数は 264Hz。ギターの場合は記譜より1オクターブ下の音を出すことになるので、譜面上の Middle C を弾くと 132Hz ということになります。(単音のスペクトラムの中でも「基音」と呼ばれる一番低い周波数ということです。実際に出る音はこの整数倍の周波数が含まれます。)

レコーディングやコンサートでは基準ピッチ A=441~442Hz に合わせることも多いのですが、イコライザーを扱う範囲内では、基準ピッチ 440Hz の表があればいいでしょう。

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